【ドクターズコラム】効率的なスギ花粉対策は、花粉の動きを知ることにあり

【ドクターズコラム】効率的なスギ花粉対策は、花粉の動きを知ることにあり

桜の花が散ると春も本番、外出する機会も増えることでしょう。しかし暖かくなる春には、多量のスギ花粉が飛散するので、スギ花粉症の方は外出時の対策が必要な時期です。花粉対策用のマスクやメガネの装着、部屋や布団のクリーニングをして、花粉が鼻や眼に入る機会をできるだけ少なくし予防しておくことは、症状を悪化させないためにも大切です。更に、花粉が飛散しやすい状況を知っておくと、いつごろ予防対策を重点的にとればよいかわかりやすいですし、花粉が多い状況を避けて行動することができます。

1シーズン全体におけるスギ花粉飛散についてのデータを見ると、飛散の前の夏の時期に気温が高い日が多く、日照時間が長かったときは、春に飛散量が多くなる傾向がみられます。よく晴れて暑い夏の時は、翌春にスギ花粉が多く飛ぶ可能性があります。12月頃になると、様々なメディアを通してスギ花粉飛散予想が出されますが、多くはこれらのデータを基に計算されています。特に飛散が多く予想されているシーズンは、予防や治療に対してしっかり準備をすることができます。

朝の通勤時間帯と夕方帰宅時間帯に、花粉が多い?!

花粉飛散時期の一日のうちの時間的な花粉の動きに注目してみます。朝の通勤時間帯は、夜間に地面へ落下していた花粉が、人や車の往来などの活動で舞い上がり、それに加えて朝日で地面が暖められ空気が少し上昇し始めたころ、ちょうど人の顔の高さに花粉が多くなってきます。日中はさらに気温が上がり、上昇気流に乗って上空に花粉が飛んでいきます。花粉観測機器は、建物の屋根や屋上など比較的高い部分に設置されていることが多く、これらの観測部位では、お昼前後の時間帯が最も多く花粉が観測される傾向にあります。

その後、夕方の帰宅時間帯には気温が下がり、上昇気流がなくなるので、花粉も次第に地面に落下し始めてきます。すると帰宅時に、再び人の顔の高さ周辺に花粉が多くなります。従って、朝の通勤時間帯と夕方帰宅時間帯は、丁度人の高さに花粉が多くなりやすいと考えられるので、一日のうちでも注意が必要です。

これらの知識や情報を活用して、シーズンごと、日にちごと、時間帯ごとの花粉飛散の動向を気にすれば、マスクやメガネなどで身を守ったり、上着の処置をして外出先から戻った時に花粉を室内に持ち込まないようにしたり、部屋や布団のクリーニングを効率よく行ったりするときに役に立つことでしょう。

ドクター
筑波大学医学医療系 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
田中 秀峰 先生

鼻副鼻腔疾患に対し興味を持ち、外来診療や内視鏡手術をしています。
できるだけわかりやすく説明するように心がけています。

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