屋内でヒトを刺すダニは、大きく分けて二種類があります。ヒトの皮膚に寄生するダニと、普段は離れたところにいて刺すときだけ皮膚に吸着するダニです。
前者は疥癬(かいせん)という痒い皮膚病を起こす「ヒゼンダニ」ですが、これについてはまた別項目で後述することにして、今回は後者のヒトを刺すときのみに皮膚に付着するダニについてお話しします。
また、屋内でヒトを刺して痒みを起こさせるのはダニだけでなくノミやシラミ類もありますので、ノミ、シラミについても解説します。
1) ツメダニ
主に屋内のチリダニやコナダニを補食して生活しています。畳、カーペット、ソファなどに生息し、これらの上で寝たり休んだりしたときに畳や絨毯と接触する皮膚を刺します。
2) イエダニ
普段は屋内のネズミの巣でネズミから吸血生活していますが、ネズミを駆除したりして巣からネズミがいなくなると、巣から出てきてヒトを刺します。
3) トリサシダニ・スズメサシダニ
軒下や戸袋、換気口などのスズメ、ムクドリ、ツバメなどの巣で吸血していますが、これらの巣立ちなどで巣が空になると巣から出てきてヒトを刺します
4) ノミ
主としてネコに寄生しますが、ネコだけでなくイヌにも寄生します。床を飛び跳ね、ヒトの下肢を中心に刺します。
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