まず始めに、ダニの死骸やフンなどの異物が身体の中に入ってくると、体を守るための免疫機能による異物を排除するメカニズムが働き始め、その物質だけに反応する特異的IgE抗体が作られます。この特異的IgE抗体ができた状態は「感作」と呼ばれ、次に同じ物質が再び体内に入ってくると、異物を排除しようとして記憶されていた特異的IgE抗体が作り出されてその物質に結合します。この結合したという情報を元に、細胞の中にあるケミカルメディエーターと呼ばれるヒスタミンやロイコトリエンなどの化学物質が放出され、ヒスタミンは神経を刺激してくしゃみと鼻水を起こし、ロイコトリエンは血管を刺激して鼻づまりを引き起こします。
この、通年性アレルギー性鼻炎の代表的なアレルゲンの一つであるダニは人の生活に密着しており、人の垢やフケ、食べこぼしなどをエサとして、室温20℃以上、湿度60%以上だと繁殖しやすいとされています。
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