布団の衣替えしてますか?おすすめの時期や方法・収納のコツを詳しく解説

布団の衣替えしてますか?おすすめの時期や方法・収納のコツを詳しく解説

季節の変わり目になると、「そろそろ布団の衣替えをしようかな」と考える方も多いのではないでしょうか。気温や湿度の変化に合わせて布団を替えることで、快適な眠りを保つことができます。

この記事では、布団の衣替えにおすすめの時期や正しい方法、収納のコツを詳しく解説します。


布団の衣替え時期はいつがベスト?

布団の衣替えは、一年を通じて心地よい眠りを保つための大切な習慣です。しかし、「いつ替えるのが正解?」と迷う人も多いかもしれません。

ここでは、布団の衣替えを行うベストな時期と、判断のポイントを見ていきましょう。

  • 春と秋が衣替えの目安
  • 地域や住環境による違い


春と秋が衣替えの目安

布団の衣替えにおすすめのタイミングは「春」と「秋」です。春は室温が25℃を上回る頃、秋は25℃を下回り朝晩に肌寒さを感じる頃が切り替えの目安とされています。

また、寒暖差の大きい時期は、いきなり厚手や薄手の布団に替えるのではなく、毛布や肌掛け布団を重ねて段階的に調整することで、快適な睡眠環境を保ちやすくなります。


地域や住環境による違い

布団の衣替えを行う時期は、住んでいる地域や住環境によっても異なります。

寒冷地では春になっても冷える日が多いため、厚手の布団を長めに使い、合掛け布団などで調整するのが一般的です。

一方、温暖地では冬の冷え込みが緩やかで、年間を通して気温が高めのため、厚手の布団を使う期間が短く、薄手の寝具への切り替えも早くなります。

また、マンションなど気密性の高い住まいでは戸建てに比べて室温が安定しやすく、季節の変化に合わせてシンプルに寝具を切り替えやすい環境といえるでしょう。


布団をしまう前に!お手入れの基本

衣替えのあと、布団をしまう前には、正しくお手入れをしておく必要があります。汚れや湿気を残したままにしてしまうと、布団を傷める原因にもなるからです。

ここでは、収納前に行いたいお手入れの基本をご紹介します。

  • しっかり洗って清潔に保つ
  • 布団カバーやシーツも洗濯する
  • 洗えない布団はクリーニングや布団丸洗いサービスを活用


しっかり洗って清潔に保つ

布団をしまう前には、汗や皮脂をしっかり落とし、清潔な状態にしておくことが大切です。汚れをそのままにしておくと、ダニやカビの原因となり、次のシーズンに快適に使えなくなる恐れがあります。

洗濯表示を確認して適切な方法で洗い、天日干しや陰干しで十分に乾かしてから収納するようにしましょう。


布団カバーやシーツも洗濯する

快適な睡眠環境を保つためには、布団本体だけでなく、布団カバーやシーツもしっかり洗濯しておくことが大切です。カバー類には汗や皮脂、ホコリが付着しており、放置するとニオイやカビの原因になります。

カバーやシーツ類をこまめに洗濯することは、布団本体を長持ちさせることにもつながります。


洗えない布団はクリーニングや布団丸洗いサービスを活用

羊毛布団や真綿布団など自宅で洗えない布団は、無理に洗濯しようとせず、専門のクリーニング業者や布団丸洗いサービスを利用するのがおすすめです。

特に、水洗い不可の表示がある布団を洗うと、素材を傷めてしまう恐れがあります。大切な布団を長く使うためにも、それぞれの布団に適した方法でお手入れを行うことが大切です。


正しい布団の収納方法

布団の収納方法を誤ると、カビやダニが発生したり、ふんわり感が失わたりすることがあります。快適に長く使うためには、収納前の準備と保管環境の整え方がとても重要です。

ここでは、布団を正しく収納するためのポイントをご紹介します。

  • 完全に乾かしてから収納する
  • 風通しをよくして湿気を防ぐ
  • 圧縮袋は短期間の収納向け
  • 長期収納には通気のあるケースを選ぶ

 

完全に乾かしてから収納する

布団を収納する際は、完全に乾かしてから片づけることが大切です。湿気が残っていると、収納中にカビやダニが発生する原因になります。天日干しや布団乾燥機を使って中までしっかり乾燥させましょう。

特に梅雨や湿度の高い時期は、乾燥が不十分になりやすいため注意が必要です。十分に乾いたのを確認してから収納すると、清潔で快適な状態を保つことができます。


風通しをよくして湿気を防ぐ

カビやニオイの発生を防ぐためには、風通しを良くして湿気がこもらないようにすることも大切です。

押入れやクローゼットにしまう場合は、すのこや除湿シートを敷いて通気性を確保しましょう。収納袋やケースを使う場合も、密閉タイプではなく通気性のあるものを選ぶと湿気対策に効果的です。

また、定期的に収納場所の空気を入れ替えることで、布団を良い状態に保てます。


圧縮袋は短期間の収納向け

圧縮袋は布団をコンパクトに収納したいときに便利なアイテムですが、長期間の保管には向いていません。布団を長い時間圧縮したままにしておくと、羽毛や中綿が潰れて元に戻りにくくなり、保温性やふんわり感が損なわれる恐れがあるからです。

そのため、圧縮袋は短期間の収納に使うのが理想とされています。


長期収納には通気のあるケースを選ぶ

布団を長期間収納する場合は、湿気がこもりにくい通気性のある収納ケースを選ぶことが大切。特に不織布製やメッシュ素材など、空気が循環しやすいタイプのケースがおすすめです。

収納前に布団をしっかり乾かしておくのはもちろん、収納後もときどきケースを開けて風を通すことで、カビなどのトラブルを防ぐことができます。


あると便利なおすすめの布団収納グッズ

布団を正しく保管するためには、湿気やダニ、カビなどのトラブルを防いでくれる便利グッズを取り入れるのが効果的です。

ここでは、布団の手入れから収納までをサポートしてくれるおすすめのグッズをご紹介します。

  • ふとん乾燥機
  • ふとんクリーナー
  • 除湿シート・防虫剤


ふとん乾燥機

布団をしっかり乾かしたいときに便利なのが「ふとん乾燥機」です。天日干しができない環境や晴れの日が少ない時期でも、短時間で布団の内部までしっかり乾燥させることができます。

さらに、ふとん乾燥機はダニ対策にも効果的です。収納前だけでなく、定期的に使うことで布団をふんわりと保ち、快適な睡眠環境を維持できます。


ふとんクリーナー

「ふとんクリーナー」も、布団をしまう前に使いたいアイテムのひとつです。布団の表面に付着したホコリや花粉、ダニの死骸などをしっかり吸い取り、クリーンな状態に整えられます。

叩き機能付きのタイプなら、中綿の奥に入り込んだ微細なゴミも取り除くことが可能。軽量モデルやコードレス式など、ライフスタイルに合わせて使いやすいタイプを選ぶのがおすすめです。


除湿シート・防虫剤

布団を長期間収納する際に役立つのが「除湿シート」や「防虫剤」です。除湿シートは押入れや収納ケースの底に敷くだけで湿気を吸収し、カビやダニの発生を防いでくれます。

また、防虫剤は繊維を食べる虫の侵入を防ぐだけでなく、ニオイの発生を抑えるのにも効果的です。いずれも手軽に使えるアイテムのため、布団をしまうときに活用するとよいでしょう。


季節に合わせた「布団の衣替え」で快適な睡眠環境を整えよう

布団の衣替えは、季節の変化に合わせて快適な眠りを保つための大切な習慣です。気温や湿度に応じて布団を使い分けることで、寝汗や冷えを防ぎ、心地よい睡眠環境を維持できます。

また、収納前にお手入れを行い、正しい方法で保管をすれば、大切な布団を長くきれいに使うことが可能です。ご紹介したポイントを参考に、健やかで心地よい眠りを実現してください。

 


この先生が監修しました。

Dr. マイケル・リー

アメリカ・デューク大学2002年卒業。
大学卒業後、大学病院の医師として様々なライフスタイルの患者の治療に従事。
その後、治療現場の経験を生かし、アメリカの大手製薬メーカーJohnson & Johnsonで
医療製品開発の実務経験を積み、2012年にレイコップ株式会社を設立。

医師として、また開発者として、
「人々の暮らしをより健康で豊かに(Better Quality of Life)」という信念に基づき、
「暮らしの中の予防医療」を目指し、日々の生活習慣に溶け込むような製品の開発に取り組んでいる。

 

 


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