UVランプでダニがヨロヨロに!?—レイコップの最新研究成果とは

ふとん掃除機という製品分野を生み出し、市場を作り上げたといっても過言ではないレイコップだが、最近の研究でUV-C照射によるダニへの効果について新しい発見があったという。(記事提供:ITmedia)

ふとん掃除機という製品分野を生み出し、市場を作り上げたといっても過言ではないレイコップ。しかし、同社のふとん掃除機に搭載されているUV(紫外線)ランプの効果について、ネットを中心に疑問の声が上がったことは記憶に新しい。もちろん同社は指をくわえて見ていたわけではない。製品を進化させる一方で、東京・赤坂にある本社内に研究室を設け、また社外の研究機関や医療関係者とも連携して、さまざまな視点から研究を続けてきた。

今回、話を聞いたレイコップR&D課の倉持敬太氏も以前は研究員として働いていた経歴を持つ。そして同氏によると、最近の研究により、UV-Cに関する興味深い事実が明らかになったという。既にITmedia内で掲載している「UVランプの効果は?吸引力は大丈夫?」 「レイコップがみんなの疑問にガチ回答、ふとんの大敵ダニはどこからやってくる? あのレイコップが調べた【10の事実】」と合わせてチェックしてほしい。

レイコップ 高吉氏

――改めてUV照射の効果について教えてください

高吉氏:レイコップのふとん掃除機に搭載されているのは、波長253.7nm(ナノメートル)のUV-Cランプです。UV-Cは別名“殺菌紫外線”と呼ばれ、これによって除菌は99.9%、またウイルスも99.9%除去できます。これからの季節はインフルエンザやノロウイルスが話題に上ることも多くなります。例えばノロウイルスは接触感染することで知られていますので、寝具にも注意を払わなければいけません。

寝具には各種の菌やウイルスが存在する。写真はシーツ(左)、掛け布団(中)、枕(右)から採取したサンプルを培養したもの。黒く見えるのは危険なアレルゲンとなるクロカビだ

高吉氏:近年は“除菌効果”をうたう洗剤も増えていますが、われわれが菌を塗布したふとんに洗剤をつけて検証したところ、(菌が)落ちきらないケースが多々ありました。

――洗濯だけでは不十分ということですか

高吉氏:一番良いのは両方行うことです。寝具自体を洗い、乾かした後にレイコップを使用すればさらに効果的です。

UV-Cの効果、つまり殺菌線量は殺菌線照度と照射時間の掛け合わせとなるため、掃除に時間をかけるほうが効果は上がりますが、レイコップの場合は1往復5秒でも90%以上の除菌率になるという検証結果も出ています。少なくとも生活環境の除菌やウイルス除去といった視点では十分な効果です。

また、除菌には臭いを抑える効果もあります。例えば汗かきの人の寝具やまくらは臭うイメージがありますが、実際は汗が臭いを発するのではなく、汗が染みた布を放置することで雑菌が繁殖し、臭いを発生させます。人は寝ている間に汗をかき、皮膚のカケラやフケも落とします。そうした臭いやエサに引き寄せられ、ダニもふとんの表面に集まってきます。

臭いの中でも加齢臭などにも寄ってくることが分かっています。具体的にいうと加齢臭はノネナールという物質ですが、われわれの研究室でもダニが引き寄せられることを確認しています。

研究室で試験に使われる臭いサンプル。左からアンモニア水、酢酸、イソ吉草酸、ノネナール。イソ吉草酸は足の臭い、ノネナールは加齢臭として知られる。これらの中でも特に酢酸やノネナールは、ダニを強く引きつける効果が見られた

――最上位モデルの「レイコップRP」ではUV-Cランプが16Wに強化されています。スタンダードモデル「RS2」よりも高い出力を持っているわけですが、やはり効果は変わるのでしょうか

高吉氏:16Wという出力は、医療機関などにある業務用の殺菌灯に匹敵するレベルです。もちろん出力が上がると効果も比例して向上しますが、中でもダニについてはUV-Cを照射したときの効果に大きな違いが出ることが分かりました。

――どのような違いですか?

高吉氏:現在、生きたダニを使って実際にUV-C(紫外線)を照射したときの反応を検証しているのですが、16WのUV-Cを5秒間照射すると、ダニの動きが極端に鈍くなります。顕微鏡で見ると脚を引きずるという現象が起きていることが分かります。

 

(動画)ダニにUV-Cを5秒間照射した実験動画。最初は赤い円の中央からどんどん移動していたダニだが、シャーレの上から16WのUV-Cを5秒間照射するとほとんど動かない状態になる

高吉氏:照射した後すぐの場合もあれば、30秒ほど歩いてからひっくり返ったりするケースもあります。個体によって効果は異なり、ダニの大きさや、オスとメスでも違いは見られましたが、“まったく効果が見られない”というケースはほぼありませんでした。さらにダニの残存率――つまり1~2日後に生き続けている個体数にもずいぶん差が出ていますし、ダニが産んだ卵の孵化率も落ちます。

 菌やウイルスと違い、ダニはUV-Cをあてると動きが鈍くなり、繊維のすき間に隠れることも少なくなるため、吸引掃除によって効率的に除去できると考えています。

――確かに、この状態なら吸引も容易に思えます。ただ、UV-Cを一度に照射できる範囲は決して広くありません。ふとん全体に5秒ずつ照射するとなると、かなりの時間と手間がかかるのではないでしょうか

高吉氏:そうですね。しかし、先ほど申し上げた通り、殺菌線量=殺菌線照度×照射時間で、照射時間は累積されます。つまり何度かふとんを掃除していれば紫外線によるダメージがダニに蓄積され、同様の効果が出てくると考えられます。毎日ふとんを掃除することは難しいかもしれませんが、例えば1週間に2回程度でも効果は期待できます。

――継続が大事ということですね。しかし、なぜダニはこのような状態になるのですか?

高吉氏:人が紫外線を浴びて日焼けしたときも最初は肌が赤くなって、後から黒くなったりしますよね。ダニにUV-C(紫外線)をあてた場合も即効性ではなく、まず“動きに関連する部分”に少しずつ影響が出ると考えています。いずれにしても今後も社内での研究や外部の研究機関と協力し、しっかり解明していくつもりです。

ふとん掃除は数日に1回でも継続することが大事

――UV-Cランプでダニの動きを抑制して吸引するというメカニズムで、ダニが繁殖しにくい環境を作る。吸引力だけではなく、いかに効率的にダニやハウスダストを除去するかを考えたレイコップだけの機能だ。ダニの生態に関してはまだ明らかになっていない部分が多いからこそ、絶え間なく研究を続けるレイコップの進化に期待する。

提供:ITmedia LifeStyle

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