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【ドクターズコラム】ダニ、ノミ、シラミに刺されたときの症状と対処法について

「ダニ刺症」の症状と対処法とは

ツメダニは、ふとん、畳、カーペット、布製ソファなどに生息していますから、それらの上で休むと接触している皮膚を刺されます。例えば横向きで休むと体の横側を刺されることになります。一方、イエダニ、トリサシダニなどは被覆部(服で覆われている部分。腕、腋窩、胴体、股部、大腿部など)を含めて全身いたるところを刺されます。

特に腋窩(脇の下)、腹部、背中、大腿内側など柔らかいところが刺されやすい部位です。刺された部位が赤く盛り上がり、痒みが強く、盛り上がりの中心に小さな刺し点がある場合が多いです。皮疹は数個のこともありますが、多くは10個以上多発します(写真1)。

イエダニによる紅色丘疹(腋窩部)

皮疹の対処法は、できる限り掻かないようにして、早めに皮膚科を受診することです。多くの場合は、ステロイド外用薬とかゆみ止めの内服薬を処方されるはずです。新しく刺されなければ、皮疹は1~2週間で治ります。

次々と新しい発疹ができる場合は、部屋や寝具類の掃除を徹底し、軒下や換気口に鳥の巣がないかチェックしてください。天井裏にネズミや猫などが住み着いていないかもチェックしてください。

「ノミ刺症」の症状と対処法とは

ノミは床面を飛び跳ね、皮膚にとりついて吸血するので、下肢の膝から下の露出部を刺されることが多いです。また、刺しながら移動するので、多数の皮疹を生じます。刺された部位は、赤く盛り上がり、非常に痒いです。これはノミの吸血の際に皮膚内に注入されるノミの唾液に対するアレルギー反応と考えられています。ダニに比べてノミに対する皮膚反応は激しいことが多く、ときに水ぶくれや血マメ状になることもあります(写真2)。

ネコノミによる紅色丘疹・水疱形成(下腿部)※ぼかしを入れています

皮疹の対処法は、ダニ刺症と同じで、なるべく引っ掻かないようにして早めに皮膚科を受診することです。同時に、飼い猫などのペットを獣医さんに連れて行き、寄生しているノミを駆除してもらってください。さらに、部屋や寝具類の掃除と殺虫剤散布を行ってください。

「シラミ刺症」の症状と対処法とは

トコジラミ(正確にはシラミではなくカメムシの仲間です)は、昼間は家具の裏など物陰に隠れていて、夜間に手足などの露出部皮膚にとりつき、吸血します。刺された部位は赤く盛り上がり、激しい痒みがあります。やはり吸血時に注入される唾液に対するアレルギーと考えられています。
赤い発疹の中心に小さな刺し口があります。刺し口が2個あるときはトコジラミの刺し口というのは俗説で、刺し口は1個です。対処法はダニ刺症やノミ刺症と同じくできる限り掻かないようにして、速水に皮膚科を受診してください。

ドクター
東京医科大学茨城医療センター 皮膚科
教授 川内康弘

1987年 筑波大学医学専門学群卒業
1993年 筑波大学大学院博士課程卒業。医学博士
2014年 東京医科大学茨城医療センター皮膚科 教授

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