日本で花粉症の治療として最も親しまれているのは飲み薬による治療です。欧米では点鼻薬が一般的ですが、日本人は飲み薬を好む傾向があるといわれています。今まで様々な種類の薬が発売され、選択肢が大変多く、いくつかの種類を組み合わせて治療することもあります。中でも、アレルギーを起こすヒスタミンという化学物質の作用をブロックする抗ヒスタミン剤は、現在でも新薬発売が続いています。また最近では、病院に行かなくても近くの調剤薬局やドラッグストアで、処方箋なしに買うこともできるようになりました。
抗ヒスタミン剤は歴史があり、第一世代、第二世代と大きく二つに分かれています。第一世代は、効くのですが眠くなりやすい特徴があり、やや敬遠され気味でした。一方、第二世代の薬は効果を維持したまま眠くなりにくい工夫がされた薬で、現在多くの方が利用しています。
薬を飲むタイミングとしては、花粉が飛ぶ前から早めに内服継続した方が良いという考えや、症状が出てから開始すれば良いという考えもあります。最近発売されている薬は速効性があり、短時間で十分効果が発揮されるものが多いので、ほんの少し症状が出たタイミングで開始する飲み方でも十分効果が得られるでしょう。
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