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【ドクターズコラム】ペットを飼っている人がアレルギー性鼻炎の場合にできること

アレルギー性鼻炎は『くしゃみ、鼻水、鼻づまり』を主な症状として、頭痛、頭重感、倦怠感など、日常生活の質を著しく低下させます。
原因は様々ですが、代表的なものにスギ、ヒノキ、ブタクサなどの花粉、ダニ、ハウスダスト(埃)、カビなど非常に多岐に渡ります。その中でも今回はペットとアレルギー性鼻炎の関係についてお話いたします。

ペットの需要とともにアレルギー性鼻炎も増加傾向に

近年、“心の充足”“癒し”を求め、ペットの需要が増え、室内で飼う家庭が増加しています。また住宅の気密化が進んでおり、ペットに対するアレルギー性鼻炎も増加しています。

猫アレルギーだけど、猫を飼いたい、犬を可愛がると、くしゃみや蕁麻疹が出るなど、ペットを飼っていらっしゃる方でアレルギー症状にお困りの方も多いのではないでしょうか。

犬、猫に代表される動物アレルギーに関して、『動物の毛』が直接原因となっていると考えている方が多いのではないでしょうか。実際に毛が原因となっているわけではなく、毛に付着したり、ハウスダストに付着するより細かいフケや皮脂、糞尿などが原因となっています。

アレルギー性鼻炎の具体的な対処法とは

そこで対処法としては基本的に身の回り、ペットも清潔にしてあげることが重要となります。そのほかにも症状によりますが、具体的には下記のような対処法が挙げられます。

  1. ①  重症なペットアレルギーであればペットの飼育を避ける(呼吸困難、めまい、動悸など)
  2. ②  寝室にペットを入れないようにする。症状により室内でペットを飼うことをさける。
  3. ③  室内で飼う場合、カーペットを避け、フローリングの部屋で飼う
  4. ④  お部屋の掃除をこまめに行う
  5. ⑤  換気をよく行う 空気清浄機を使用する
  6. ⑥  ペットをこまめに洗い(週1,2回程度)、ペットの身の回りをきれいにする

症状によってこうした対処法が重要になってきます。また症状が強い場合は、抗アレルギー薬の投与などで症状を軽減させることが出来るでしょう。ペットも人間と同様生き物ですから、毛が抜けたり、糞尿、フケ、皮脂を完全に防ぐことは出来ません。ペットを取り巻く環境を見直してみると、アレルギー症状の緩和につながる事が多いのではないでしょうか。

赤ちゃんが居てもペットを飼っても大丈夫?

また、赤ちゃんとペットを一緒に飼ってもよいか、いつからペットに触れさせてよいかとお悩みになる方も多いのではないでしょうか。ペットに接することで、赤ちゃんの安心や心の発達につながったり、育児ストレスの解消にもつながる利点があるでしょう。その反面やはりペットアレルギーが不安にもなるのではないでしょうか。

結論から申しますと、赤ちゃんだからペットアレルギーになりやすいと言うことはなく、幼少時ペットに接していたから、その後アレルギー体質になりやすいという医学的な根拠はありません。

ですが、アレルギー症状だけでなく衛生面を考えると、免疫力の弱い新生児期には赤ちゃんとペットの居住空間を分けて、成長と共にペットと触れあう距離を縮めててあげることが、うまくペットと育児を両立させる鍵になるのではないでしょうか。

宮本 秀高
筑波大学附属病院 耳鼻咽喉科・頭頚部外科 病院講師
専門:鼻科学(鼻副鼻腔手術、頭蓋底手術)
鼻副鼻腔疾患(副鼻腔炎、鼻閉、鼻アレルギーなど)を中心に診療を行っております。

ベッドに絡まりやすい髪の毛や、ペットの抜け毛もしっかりキャッチ

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