【ドクターズコラム】マスク?メガネ?自分でできる花粉症の予防とは

3-4月は、日本の多くの地域でスギ花粉が飛散している時期です。日本人の3,4人に一人はスギ花粉症を発症しているというデータもあるので、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、目のかゆみなどで困っている方が周りにいるのではないでしょうか。

最近では、側面もカバーされる立体型マスクをつけている方も結構います。このようなマスクをはじめとした花粉症の予防対策が、実は大変重要なのです。鼻アレルギー診療ガイドラインでも「抗原の除去と回避」は、治療戦略において重要な要素として挙げられています。スギ花粉症をはじめとする鼻アレルギーはⅠ型アレルギーと言われ、原因となるものが体に入ってこなければ症状は出ません。ちょっとした投資で、自分でもできる予防対策についていくつか紹介します。

完全防備もこれじゃやりすぎですよね

花粉症対策その① マスクについて

街を歩くと比較的多くの皆さんが、花粉症対策として以前よりもマスクを着けるようになったという印象があります。その理由には、花粉症の方が年々増えてきたこともありますが、冬のインフルエンザ対策の一環として、マスクを着けることへの抵抗感が以前より少なくなったことがあるのではないかと思います。
またお店に行けば、顔の形に合わせて横からの花粉の侵入を抑えた立体的なマスクや、女性の小顔ラインを意識したマスクなど、様々なタイプやカラーバリエーションも増え、好みに合わせたマスクが手に入りやすくなったことや、値段が下がったことも理由として挙げられるでしょう。

では、マスクにはどれぐらい花粉症を防ぐ威力があるのでしょうか。

スギ花粉よりやや小さなブタクサ花粉での検証では、ほとんどの市販のマスクで9割以上の除去率があるようです(*1)。問題は、マスク横の隙間からの花粉の侵入です。マスクの布自体の性能が良くても、横に隙間があるとそこから息を吸ったときに花粉が入ってきてしまいます。そのため、鼻の両脇上の部分や頬の部分がフィットして隙間が少ない立体的なマスクが有用と言えます。

実際にどれだけ花粉が鼻の中に入ったかを調べた実験があります。マスク無しの状態に比べて、通常のマスク着用時と花粉症用の立体型マスク着用時で検証されています。マスク無しに比べ鼻の中に入る花粉の量は、通常マスクで1/3、立体型マスクで1/6と、立体型マスクの有用性が示されています(*2)。

ただ、立体型マスクはやや値段が高く、毎日使うのには手が出しにくい方もいるのではないでしょうか。

インナーマスクイメージ

そんな方に、「インナーマスク」というものがあります。通常のマスクの内側に、手作りで俵状にまるめた化粧用のコットンを鼻の入り口にあてがい装着する方法です。この方法では、外側のマスクなどんなものでもほとんど効果は変わりません(*2)。これなら、普通のマスクに一工夫すれば済みますので、経済的にもお得です。

花粉症対策その② メガネについて

目の症状も、鼻アレルギー症状に並んで花粉症の症状として重要です。最近ではコンタクトレンズをしたままでも大丈夫なアレルギー用点眼薬もありますが、やはり予防が大切です。花粉が目に入らないようにするためには、メガネが役にたつでしょう。近視や遠視など普段から眼鏡を使っている方は、そのまま使えばある程度は予防につながります。

また、花粉対策用のメガネはメガネの側面にもカバーがあり、マスクと同様に横から花粉が入りにくい設計になっています。通常のメガネを着けると目に入る花粉の量は2/3に、花粉症用のメガネで1/3に減らすことができます(*2)。花粉症で目の症状がある方は、この時期は視力に関係なくメガネを装着されることもお勧めです。

花粉症対策その③ クリーニング・布団のケアについて

花粉対策は、マスクとメガネだけで十分だと思っていませんか?その他にも、お部屋の環境を整えれば、家の中で過ごしている間の症状を緩和できます。それは、帰宅時の玄関前での処置と家の中の掃除機かけと、布団干しです。

洋服には外出中にたくさんの花粉が付いてきます。帰宅時の玄関に入る前に外で、服についた花粉を手ではたいてから中に入るだけでも違います。また、着ていたコートなどの上着は玄関で脱いでから部屋の中に入るとよいでしょう。花粉は見えにくいので、花粉が落ちたのかその成果が分かり難いのですが、ちょっとだけ気にすればできることだと思います。また部屋の中には花粉が床に落ちています。掃除機かけをして取り除いておくことも大事です。これは、なかなかな大仕事になりますが頑張りましょう。

この時期は、春めいてきて布団を外で干したくなりますよね。しかし、布団を外で干すと花粉が付いてしまい、花粉を部屋の中に取り込んでしまうことになります。スギ花粉症の方は、外で干したくてもこの時期はやめておいた方が無難です。

しかし一方で、ハウスダストやダニアレルギーを同時に持っている方は、できれば外で干して清潔を保ちたいものです。こんな時にとても有用になるのが、布団クリーナーです。

最近登場した布団クリーナーの花粉除去力は大変優秀です。花粉の数ではなく、さらにその成分であるアレルゲン量を用いて正確に測定した実験があります。実験的にはふとんクリーナーを1分かけただけで、99%以上の除去率(*3)があるわけですから、外に布団を干してしまった時でも、全てではないにしろ付いてしまった花粉を効率よく回収してくれることが期待できます。

第三者機関による花粉除去率の結果データ

また布団表面のハウスダストやダニの死がいなども除去してくれるので、外で干せない時にもハウスダスト・ダニアレルギーの方のアレルゲンを減らす効果が期待できます。

このように花粉対策として、外出時のマスクやメガネだけでなく、屋内でのクリーニングを中心とした環境づくりも、自分でできることとして重要なポイントです。

*参考文献:
1)花粉などの捕集をうたったマスク記者説明会資料 独立行政法人 国民生活センター 平成16年2月5日
2)特定非営利活動法人 花粉情報協会「花粉症環境保健マニュアル2014」環境省環境保健部環境安全課
3)スギ花粉回収性能試験 レイコップ・ジャパン株式会社 2015年

ドクター
筑波大学医学医療系 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
田中 秀峰 先生

鼻副鼻腔疾患に対し興味を持ち、外来診療や内視鏡手術をしています。
できるだけわかりやすく説明するように心がけています。

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