便秘薬の正しい選び方とは?種類の違いや使い方のポイントを分かりやすく解説

便秘薬の正しい選び方とは?種類の違いや使い方のポイントを分かりやすく解説

人は年齢を重ねるにつれて、便秘が起こりやすくなります。また、若い人でも旅行やストレス、食生活の乱れなど、さまざまな要因によって便秘になることがあります。こうした背景を踏まえ、本記事では薬局に数多く並ぶ便秘薬の中から、どれを選ぶべきか、どのように使用すればよいのかを分かりやすく解説します。

ただし、便秘薬は、基本的な食事療法を試しても改善が見られない場合に使用することをおすすめします。便秘を解消するためには、まず生活習慣を見直すことが大切です。1日8杯以上の水を飲み、有酸素運動を取り入れ、食物繊維を1日約20g摂取するよう心がけましょう。これらを継続することが、便秘改善の基盤づくりにつながります。


薬局で迷わないために|便秘薬の基本的な選び方

薬局の便秘薬コーナーには、とても多くの製品が並んでいます。「便秘さえ解消できればそれでいいのに、種類が多すぎて何を選べばよいのか分からない」と感じる方も少なくありません。薬剤師に相談するのが手間に思えて、パッケージの印象だけで選んでしまうこともあるでしょう。

では、その結果どうなるでしょうか。効き目が強すぎれば下痢になり、弱すぎれば効果を実感できないまま終わってしまいます。だからこそ、薬の特徴をきちんと理解したうえで症状に合ったものを選ぶことが大切といえます。

便秘薬は大きく二つのタイプに分けられます。一つは「便に作用する薬」で、硬くなった便を柔らかくする働きがあります。もう一つは「大腸に作用する薬」で、大腸の動きを促し、便を押し出す力を高めることで排便をサポートします。

ここで、使い方のポイントを確認しておきましょう。大腸に硬い便がたまっている状態で、いきなり大腸の動きを強める薬を服用すると、腸が刺激されてお腹はゴロゴロするものの、便が硬すぎて排出できないという状況に陥ることがあります。

そのため、まずは「便に作用する薬」から試すことをおすすめします。このタイプは便に水分を含ませ、やわらかくすることで排出しやすい状態へ導きます。硬い大豆に水を加えて柔らかくし、味噌を仕込む工程を思い浮かべると分かりやすいでしょう。

便がやわらかくなれば、自然な排便につながりやすくなります。それでも改善が見られない場合には、便と大腸の両方に働きかける方法を検討してみてください。

 

代表的な便秘薬は以下の通りです。

  • 便に作用する薬(浸透性下剤):モビコール、酸化マグネシウムEなど
  • 大腸に作用する薬(刺激性下剤):コーラック、ビューラックなど


便秘薬を使用する際に気をつけたいポイント

便秘薬を短期間使用して便を排出したあとは、大腸が本来の働きを取り戻そうとします。このタイミングで水分と食物繊維を十分に摂り、有酸素運動を取り入れることで、症状の改善が期待できます。薬に頼り続けるのではなく、生活習慣を整えることを意識しながら、日々の中で無理なく実践していきましょう。

それでも便秘が続く場合は、やむを得ず再び薬を使用することになります。その際は、「便に作用する薬」を選ぶとよいでしょう。これらの薬は体内に吸収されにくく、便そのものに働きかけるため、比較的長期間使用する場合にも使いやすいタイプの薬といえます。

一方、「大腸に作用する薬」を長期間使い続けると、腸の神経に負担がかかる可能性があります。とくにセンナ成分を含む薬には注意が必要です。「植物由来だから安心」と考えて使用する人もいますが、腸を強く刺激する作用があるため、長期にわたる使用は大腸にダメージを与えるおそれがあります。自己判断で漫然と使用を続けることは避けましょう。


便秘薬で排便がない場合の対処法と浣腸の適切なタイミング

便秘薬を服用しても3日間排便がない場合は、浣腸を試してみるのも一つの方法です。便は腸内に長く留まるほど水分が失われ、次第に硬くなっていきます。硬くなった便はさらに排出しにくくなるため、早めに対処することが重要です。

内服タイプの便秘薬は、大腸まで届いたあと、主に腸の奥にある便に働きかけます。3日間も排便がない状態が続くと、便はさらに水分を失って硬くなり、出口に近い部分が詰まって外に出にくくなることがあります。そのような場合には、浣腸で肛門近くの便に直接働きかけ、排出を促す方法が有効です。


まとめ|規則正しい排便習慣がスローエイジングにつながる

便秘薬を服用し、さらに浣腸を行っても排便がない場合は、重大な原因が隠れている可能性があります。自己判断はせず、医療機関を受診することをおすすめします。

規則正しい排便習慣は、健やかなライフスタイルを支える土台であり、スローエイジングにもつながる大切な要素です。食生活や運動習慣を見直しながら、必要に応じて便秘薬を適切に活用し、腸の健康を整えていきましょう。

 


この先生が監修しました。

Dr. マイケル・リー

アメリカ・デューク大学2002年卒業。
大学卒業後、大学病院の医師として様々なライフスタイルの患者の治療に従事。
その後、治療現場の経験を生かし、アメリカの大手製薬メーカーJohnson & Johnsonで
医療製品開発の実務経験を積み、2012年にレイコップ株式会社を設立。

医師として、また開発者として、
「人々の暮らしをより健康で豊かに(Better Quality of Life)」という信念に基づき、
「暮らしの中の予防医療」を目指し、日々の生活習慣に溶け込むような製品の開発に取り組んでいる。

 

 


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